あなたは《山本周五郎》を知っていますか?心が疲れた時こそ読んでおきたい文学です。

キャリアコンサルタント《だいさん》は文学に精通しているわけではありません。しかし『人の心』に関心をもち『人に関わる仕事がしたい』と考え、キャリアコンサルタントという仕事に辿りついた一つのきっかけは、《山本周五郎》を知ったことによるかもしれません。キャリアコンサルタントを目指す人、今心が疲れている人、この巣ごもり機会に《山本周五郎》の文学に触れてみてはいかがでしょうか?心が軽く元気になりますよ。

山本周五郎(1903~1967)とは

山梨県生まれ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店い徒弟として住み込む。大正15年4月『須磨寺附近』が文藝春秋に掲載され、文壇出世作となる。『日本婦道記』が昭和18年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。昭和33年、大作『樅ノ木は残った』を完成。以後、『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など次々と代表作が書かれた。

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似てなくてすみません。似顔絵です

キャリコン《だいさん》が心打たれた一文10選

人間の一生には晴れた日も嵐の日もあります。どんなに苦しい悲惨な状態も、そのまま永久に続くということはありません。

人情裏長屋(1948)

人間は誰でも、一生に一度は花咲く時期をもつ。

松風の門(1940)

人間は生まれや育ちは問題じゃない、生まれや育ちよりも、いまなにをするか、これからなにをしようとしているか、ということが大事なのだ

花も刀も(1955)

人間にとって大切なのは「どう生きたか」ではなく「どう生きるか」にある

二十三年(1945年)

人はときによって、いつも自分の好むよいうには生きられない。時には自分の望ましくないことにも全力を尽くさなければならないことがあるものだ。

ながい坂(1964年)

人間が正しく生きるためには勇気が必要であります

寝ぼけ署長(1946年)

この世で経験することは、なに一つ空しいものはない、歓びも悲しみも、みんな我々によく生きることを教えてくれる。…大切なのはそれを活かすことだけですよ

花匂う(1948年)

積極的な意志を伴わない善は却って人を毒する

火の杯(1951年)

見た眼に効果のあらわれることよりも、徒労とみられることを重ねてゆくところに、人間の希望が実るのではないか。

赤ひげ診療譚(1958年)

どんな過でも、この世で取り返しのつかぬことはない。人間はみな弱点を持っている。誰にも過失はある、幾度も過を犯し、幾十度も愚かな失敗をして、そのたびに少しずつ、本当に生きることを知るのだ。それが人間の、持って生まれた運命なのだ。

五月雨日記(1942年)

山本周五郎作品感 http://yamashukan.la.coocan.jp/index.html

キャリコン《だいさん》に与えた影響

大学生の4年間。通学で通う電車の中で《山本周五郎》の作品を読みふけった記憶がある。そもそもどうして山本周五郎に出会ったのかと問われれば、父親の書棚の中に《山本周五郎》の作品が大量に並んでいたことによる。父もその昔読みふけったのだろう。自然とその書棚に手を伸ばしたのがきっかけである。

最初に手に取ったのは『柳橋物語』であった。主人公の女性が辿る運命の過酷さと悲しさ、そして男と女が愛し合うということは何か、生きるとは何かを江戸の下町に息づく、ごく一般的な市井の人々の姿の中に見出していく物語に一気に心を奪われました。そこから次に手にした『さぶ』で男同士の友情と、人として正しくい「生きる」とは何を意味するのかを深く考えさせられ、いよいよ《山本周五郎》にのめり込んでいくことになりました。

《山本周五郎》の描く世界には、徹底した人間観察による《人間への深い愛情》が存在している。人間の逞しさや生きようとする強さと儚さ、心の機微を普通の人々の生活の中に見出していく作風もとても興味深い。そして決して公明正大なものとして人間を描くのではなく、生々しくありながらも、そこに情緒やわびさびを含めた日本ならではの文化を織り交ぜることで文学の世界に引き込んでいくのである。

《山本周五郎》を通じて人間とは何かに興味をもち、私自身も『人と関わる仕事がしたい』と考えるようになった。そして教員やキャリアコンサルタントを通じて、常に人と関わっている。私自身の思い込みや先入観で接することはキャリアコンサルタントとしては行うわけにはいかないが、目の前の人に関心をもって接することは、山本周五郎のように人間を見つめ、人間とは如何なる存在かを考えながら向き合っていくことには少なからず影響を与えてくれたように思います。

心理学や精神医学の面から人間を知ることも大切ですが、山本周五郎の文学から人間の考え方・生きることの尊さなどもこの巣ごもりが続く機会にぜひお持ちになってはいかがでしょうか?

私の仕事場には常にキャリアコンサルタントとしての書籍とともに山本周五郎の書籍が並んでいる。

https://yoki-yoki.fun/myself/

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