《伝え方》をほんの少し『型』に合わせて見直してみませんか?伝わらない原因が見えてくるかもしれませんよ

上司や同僚・チームのメンバー、あるいはご家族や、相棒、友人との関係の中で、自分の思っていること・考えていることが『上手く伝わらないなぁ』と感じていることはありませんか?もしかすると《伝え方》をほんの少し見直してみることで、その『伝わらない不安』は解消されるかもしれませんよ。

知らず知らずのうちに…

皆さんは【うなぎ文】や【こんにゃく文】などと呼ばれる文法はご存じでしょうか?次のような文章です。

『私はうなぎだ』

『こんにゃくは太らない』

日本語の主語と述語の関係性などの視点で、大問題になった例文でもあり、また英語と日本語の仕組みの違いを考える際に用いられる例文だったりします。

文章としてだけであれば特に違和感を感じないかもしれませんね?

『私はうなぎだ』は例えば、仲間同士で飲食店に入店したとしてします。

店員が注文を確認しに来た際に、「私は〇〇!」「僕は〇〇」とメニュー

を決めていく中で「私はうなぎです」と答ている

ようなシチュエーションを想像してみてください。

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『こんにゃくは太らない』は、ダイエットの話題で話をしている際に

「私はリンゴダイエットかな」「きのこ類が良いらしいよ…」など

それぞれが知識を披露している際の一言としてイメージしてみてください。

会話としては成立していますが、文章にしてみると…あるいはよく考えると違和感があると思いませんか?私=うなぎではありませんよね?こんにゃくそのものが太ったり、痩せたりするわけではありませんよね?

日本語教師を目指しておられる方などは、日本語を指導するうえで注意する視点として学んでおられる方もおられるかもしれません。 日本の言語学者である 奥津 敬一郎 氏は『ボクハウナギダの文法』として、くろしお出版から書籍もでておりますので興味のある方はこちらもご参考に。

会話では、同じ言語や文化圏であることからも【うなぎ文】【こんにゃく文】でも成立していると言えます。また会話を交わす者同士での信用や信頼が、言葉として足りていない部分を互いに補い合っているということも言えます。

しかしよく考えてみれば、あるいは文章にしてみれば意味を成立させる=思いを伝えるうえで肝心なことが欠けてしまっているということに気づけたのではないでしょうか?知らず知らずのうちに使用していますよね。

学生とのある会話

普段学生と接することが多いのですが、コロナ禍の中でのある会話です。

学生

もしかすると風邪かもしれません。。。どうしたら良いですか?

だいさん

どうしたの?体温は測りましたか?症状は?かかりつけの医療機関への連絡は?そのうえで対応を判断しアドバイスしたいのですが。

学生

熱は36.7度もあります。最近朝晩が冷え込んできてもいるので風邪だと思うのですが。。。

いかがでしょう?このやりとりそのものに大きな問題があるのではないのですが。。。

実際はチャットツールでのやり取りでもあったのですが、こういうやり取りが次から次へと発生していることに気づいたことが、今回のブログ内容に繋がっていきました。

皆さんの周りでも同じようなことは起こっているのではないでしょうか?あるいは皆さん自身も考えや思いを伝える際に、無意識に陥ってしまっていることがあるのではないでしょうか?

正しく伝える『型』を知る

文章を主体として考え、伝えたいことを正しく伝える『型』としておススメしたいと思います。

マッキンゼーアンドカンパニーはアメリカに本社をおくコンサルティング会社であり、日本にも支社が存在しています。そのマッキンゼー式のフレームワークである【空・雨・傘】という型です。フレームワークというのは、問題解決に際して、情報や状況を整理し、最適解や妥当性のある解決策を導き出すための便利ツールといったところでしょうか。では早速『型』を説明します。

空・雨・傘の型

《空・雨・傘のポイント》

常に《空》の部分から考えるというものではありません。《雨》や《傘》の部分から考えたり、会話では成立していることが多いかと思います。それで良いのです。

ただ、伝わっていないなぁ・・・と感じた時に、自分の発した言葉がこの『型』に当てはめて、どの部分が欠けているのか、どの部分を中心に話がちなのかを考えてみれば良いのだと思います。そうやって見つけ出した欠けた部分を、少しずつ意識して補い伝えられるようになれば良いのではないでしょうか。

つまり

思いつきを正しい論理思考に作り替える 

そんな意識でこの『型』を活用すればよいのではないかと、キャリアコンサルタント《だいさん》は考えています。

さいごに

就職活動に取組んでおられる方がこのブログを見ていただいているのであれば、ぜひ履歴書や自己紹介書に記載する際にも、この【空・雨・傘】の型結論を明確に最初に記載するを忘れずに文章作成してみてください。

お子様をお持ちのお母様・お父様がこのブログを見ていただいているのであれば、お子様とのコミュニケーションにおいて、特に何かを教える、叱る時にこそこの【空・雨・傘】を用いてあげてください。無意識だと《傘》ばかり、《雨》ばかりになってしまっていることも。。。

1~2年目若手社員や部下をお持ちの方・学校で教員をされている方がこのブログを見ていただいてるのであれば、思い当たること多々ありませんか?ぜひ若手社員や学生の不足しがちのメッセージにイライラせずに、不足した部分を予測しながら、優しい耳で一緒に向き合っていきましょう。

人を褒めるコツはこちら https://yoki-yoki.fun/2020/11/30/praise/

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