ミスマッチ採用にならないために《新卒採用編》

現役学校勤務のキャリアコンサルタントがこっそりお教えします。

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キャリコン

普段高等教育機関にてキャリアコンサルタントとして勤務しているので、その視点から記してみたいと思います。

新卒採用を考えておられる企業の人事担当の方や、若手人材の新規採用を考えておられる方の参考になれば!

若者の仕事理解に関して

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仕事理解の現状をまとめてみました。アルバイト経験の有無というのは影響が大きいかと思います。私が勤務している教育機関では、アルバイトをしたことがないという学生が全校生徒の4割存在しています。以外に思いませんか?案外多いんです!

就職活動中就職活動後
正直「社会」に関心がない目の前のことに囚われて、長期的に考えられない
『ブラック企業』が強調され、良いイメージがない「やりたい仕事」へのこだわりがすべて
「仕事理解」よりも「自己理解」を中心にしたい「雑用」「補助業務」には価値がない
「働くこと」「職業観」のイメージができない!仕事を『線』では捉えられない。すべてが『点』
インターネット情報がすべて。自分で情報収集はめんどくさいし、出来ない!『報酬』が見えない仕事にモチベーションは必要ない
若者の仕事観

具体的な学生の事例

キャリコン

具体的な若者のイメージをもってもらうことも大切かと思います。私が対応してきたことをもとにまとめてみました。今の若者のイメージの参考にしてみてください。

<事例1>専門卒・女性・21 歳

女子学生

就活はせずに専門学校を卒業しました。なんとかなるかなぁと思っていました。卒業後は家事手伝いをしながら、アルバイトなどで過ごしています。「これがしたい!」っていうのは特に無いのですが、とりあえず残業がなくて、休みがしっかり取れるのであればなんでもよいかなぁ。

<事例2>大学 3 年・男性・20 歳

男子大学生

これまで多くの適性検査や性格検査を受けてきました。その結果自分なりに「自己分析」はできています。自分は何に向いているか、しっかりと考えています。しかし、考えれば考えるほどわからなくなる一方です。どのように就職活動を進めていくいくべきか悩んでいます。

<事例3>大学 3 年・女性・20 歳

女子大学生

興味のある会社は30社以上見つけ出しています!すべて自分のしたい仕事であったり、働きたい!と思える企業ばかりで、正直どれも捨て難く、何をもとに絞っていけばよいかわからないで悩んでいます。

キャリコンとして事例学生と向き合っていくか

学生自身の意思決定を促す

<意思決定とは>
意思決定とは自分の意思で物事を決める、決断することを意味する。その為には自己選択・自己決定し、納得感が得られる必要があると言われている。それを専門用語では内発的動機づけと呼び、外部から言われてでは意思決定を得るには難しく、自分の内部から「やりたい」という感情を湧き起こしていく必要があります。

若者の意思決定の主な傾向

  • 情報が不十分であり、意思決定にたどり着けない
  • 情報を集めすぎて、整理できずに意思決定できない
  • 自分で決められずに、親や同年代の動きに任せてしまう
  • 衝動に任せて意思決定してしまい、後悔をしてしまいがち
  • 2社択一では絞れない、決めれない
  • 決断を求められた際には、先送りしがち
  • 重要なことほど、考えすぎて決められない
  • 自分の経験・直観を信じすぎて、簡単に決めてしまおうとする

意思決定への支援のあり方
①「これだけは譲れない」というものは何かを明確に
②現時点でベストの選択をするように促す
③1回の選択で人生の全てが決まるわけではないと認識させる

採用ミスマッチの実態

若者の早期離職の実態

新規学卒就職者の離職状況(平成 26 年3月卒業者の状況)は厚生労働省によると、新規高卒就職者の 40%以上、新規大卒就職者の 30%以上が、就職後3年以内に離職している

現状から企業や教育機関が若年者に対してのキャリア支援の今後の在り方として以下の3点を挙げておきたい。

①存在実感 

②成長実感 

③成長予感 

労働政策研究・研修機構「若年者のキャリアと企業の雇用管理の現状」より

採用ミスマッチを防ぐためにどうあるべきか

キャリコン

学生や若手人材の傾向、我々キャリアコンサルタントの支援の在り方を踏まえて、企業の採用担当の方々には、ぜひミスマッチを防ぎ、互いに納得し合える採用に繋がる方策を考えていただく必要があります。

ミスマッチ採用を防ぐためにはココ!を意識

  • 若手人材に示すべきは、働くことの『意味や目的』などの主観的な内容を!
  • 説明会では参加学生の「やりたいこと」の発見につながる展開を!
  • 人事担当者以外、採用部署・採用職種以外との選考者との採用プロセスでの接点を設けることで「仕事理解」を促す

この1~3つを採用プロセスに盛り込むことで、格段に若手人材の採用におけるミスマッチは軽減につながっていきます。

経営者の理解がなかなか得られないことも想像できます。そういう場合は、所属長には承諾を得たうえで、協力者を社内で募るなどから初めていくことも有効かと思います。ミスマッチは会社にとってマイナス効果であり、改善をしていく必要があることは現場が1番理解しているものです。できる取組みから初めてみて、実績に繋がっていけば経営者の意識や感じ方も変わっていくものです。

あるいは・・・

ぜひキャリアコンサルタントの活用をご検討ください。

キャリアコンサルタントは就職を希望される方への支援を行う存在だけでなく、採用を検討される企業様への採用プロセスの構築や社内環境の調整なども含め、「仕事」「働く人々」に関わることであれば積極的に関与していく存在です。その結果『一人ひとりが自分らしく生きていく社会』に繋がっていくことに関わっていく役割なのです。

私がお手伝いできること(ZOOMやメールなどにより)

  • 求人募集におけるキャッチコピー、PR関連のコピーライティングへのアドバイス
  • 採用プロセス構築に際してのアドバイス
  • 選考プロセス・選考方法に関するアドバイス

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