新しい時代を表わすキーワード『VUCA(ブーカ)』をご存じですか?

《きっとあの時のようにすれば大丈夫》のように、過去の常識や成功体験に基づく予測が難しくなってきたと感じていませんか?またこれまで通り《言われたことを丁寧に、一生懸命》取組んでも評価されないなぁと感じて悩んでいませんか?時代の変化を象徴するキーワード『VUCA(ブーカ)』をキャリアコンサルタント《だいさん》が解説します。

VUCA(ブーカ)という言葉が意味するもの

VUCA(ブーカ)という言葉は、4つの単語の頭文字を結びつけた造語です。ここ数年で、あらゆる事柄・場面で目まぐるしい変化が生じていることは皆さんも感じておられる事と思います。まだ終息の時を見せない新型コロナウィルスの問題。そして地球環境を意識したSDG’sやカーボンニュートラルな社会を目指す世界全体での経済政策など、日々刻々と変化し、先行きを誰も予測できない状況がすでに目の前に広がっています。そんな誰も未来を予測しえない現状の社会を4つの顕著な単語で表すことができるということです。

ウィキペディアでは次の通り説明されています。https://ja.wikipedia.org/wiki/VUCA

Volatility(変動性)

《終身雇用制》《年功序列》は崩壊し、誰もが新卒入社した企業に定年まで勤め上げるといった生き方は、描かない期待しない世の中です。いつまでも変わらない環境や一定の労働条件で働き続けることが危うくなっていることは、多くの人が気づき、自己責任の意識で手を打たなければならない状況なのではないでしょうか?

Uncertainly(不確実性)

世界規模でパンデミックをもたらした、新型コロナウイルスの感染拡大が象徴する出来事だったように思います。もう私たちが予測や予想をできないことが次々に起こっています。大雨による洪水や地震などの自然災害の発生、不確実性そのものと言えます。目の当たりにする出来事や経験を自分なりに意味づけ、主体性をもって行動していくことが求められていることを感じませんか?

Complexity(複雑性)

皆さんもリモートワークやオンラインミーティングなどを一気に経験されたここ2年ではなかったでしょうか。IT進化が加速し、インターネットがより身近になったことで、地域や価値観の異なる人たちと繋がる機会が増え、今までとは異なるビジネスモデルが生まれつつあります。しかしこの状況が意味することは、便利さと効率化の裏側で、複雑な環境・要素に向き合うことを意味し、その中でいかにして新たなスキルを磨くことがビジネスの中で必要とされえていると感じませんか?

Ambiguity(曖昧性)

先のVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)が組み合わさっていくことで、因果関係がわかりづらく不明確なことが増えてくるとも言えます。また、前例のない出来事が増えだし、過去の実績や成功事例に基づいた方法が通用しない、つまりは明確な答えや正解を見出し得ない曖昧な状況や結果を受け入れざる負えないことが起こってきます。

VUCA(ブーカ)時代に求められる人材像

これまでは次のような人を求めていた社会であり、こういう人が正解だとされてきたと思います。

■ 決められた物事をきちんとこなすことができる

■ 効率的に物事を正確に進めることができる

しかし、もう言われたことだけやっていれば結果を出せる時代は終わりました。むしろ、それ以上に、そのままでは社会を生きていけないリスクが潜んでいます。ではどうあるべきなのか・・・

VUCAの時代を生き残っていく人材としては、以下のことに尽きるかと思います。

曖昧な物事や未知の事象に自らの価値観で意味付けができる

自身で答えを考え導きだすことができる

自分を鼓舞し逆境や困難から逃げないマインドセットを行う事ができる

VUCA(ブーカ)を受け入れない世代との向き合い方

今回この《よきかな日和》を経て、VUCA(ブーカ)時代の存在や、このVUCA時代をどのように生きていくべきかを考えていただけたのではないかと思います。しかし、まだ皆さんの周りには、この時代や社会の変化に拒否感や、なかなか受け入れられずにいる人もきっとおられるかと思います。そしてそういう人たちを仕事としては無視もできない状況かと思います。むしろそういう存在の人がストレスのもとになることも・・・

激しく変化する社会に取り残されそうになっている人・変化を受け入れられずにいる人・抵抗を試みている人に向き合う際に心がけておいて欲しいことを記します。

相手に寄り添い、相手の心の中の景色を想い描こう

変化を受け入れたくないという気持ちでいる人には、必ずそう考える理由や原因があります。その理由や原因はきっとその人にとって誰にも相談できなかったり、打ち明けることがとても恥ずかしいことであったりすることも。だから、相手の気持ちや経験をあなた自身も体験するような気持ちで寄り添いましょう。一つのキャンバスに一緒に絵を描くようなイメージです。

回数を示して、巻き込んでいく

変化に取り残されているような人は、ドンドン変化に飛び込む【勇気】を無くしてしまっています。【勇気】を自分で奮い立たせることができなくなってしまっている人には、誰かが背中をそっと押してあげる必要があります。

例えば「1度だけ、新しい方法を試してみましょうか」というように、回数を示して提案をします。「1度試してダメなら、また元に戻しましょう」というように付け加えるのも大切です。

やってみれば意外にうまくできた!とか、誰かがサポートやフォローしてくれれば上手くできたというような経験は誰にもあるはずです。回数を定め、小さな成功体験を積ませてあげる。成功できるサイクルに巻き込んであげないといけないのです。

相手に影響が少ないところで、勝手にチャンレンジしてみる

変化を受け入れずに、変化を起こそうとしている人に対して、抵抗姿勢を示す人が貴方の上司であり、お伺いをたてなければならない存在なのであれば、その人の関心や責任があまり及ばない範疇で、勝手に新しいやり方を取り入れていけば良いかと思います。

勝手にやってみて、今までとは違う結果を実現する。その結果が相手にとって望ましいことであるならば、新しいやり方に挑戦させてくれる機会を与えてくれたのだから・・・と笑顔で成果を報告すればよいのです。

さいごに

2021年も気づけば11月を終えようとしています。

未来に対して予測がつかない、不安を感じざる負えない出来事が日々繰り返し起こっているように感じます。不安や悩みを一人で抱えていくのではなく、客観的に耳を傾けてくれる存在に、誰もが当たり前のように相談できる社会が構築されていく必要性を感じます。

キャリアコンサルタント《だいさん》はそんな存在になりたいと考えています。

変化を繰り返す日々に少し疲れたなぁ・・・とお感じの方は、こちらも参考にしてみてください。https://yoki-yoki.fun/2021/09/26/stresscontrol/

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