『今』新卒生への支援に欠かせないこと
専門学校常駐キャリアコンサルタントの現場目線
私の信念や保有資格に関しては『プロフィール』項目をご確認ください。https://yoki-yoki.fun/myself/ 私の経歴や現職の概要に関して、触れていなかったので記しておきたいと思います。 【 私の履歴書 】 2002年3月 大学卒業【社会心理学 専攻】 2002年4月 教育出版関係企業へ就職【英語教材の訪問販売】 ~2002年8月 一身上の都合により退職 2002年9月 法務教官を目指し勉学 ~2003年5月 挫折 2003年6月 広告代理店に就職【自社媒体フリーペーパーへの広告営業】 ~2004年6月 一身上の都合により退職 2004年7月 2年制専門学校に正職員として勤務 ~2020年 現在に至る 【 現職の概要 】 ■ 正職員として採用いただくも、雇用条件は変わらずJOBチェンジとして【教員】に配属 ■ 1分野のマネジメントを担い、カリキュラム開発・企業連携の開拓や推進・教員人材の育成 ■ 就職支援をメインとして、18歳以降の学生を対象に応募書類の指導および添削や面接指導 ■ 就職支援方針の策定および学内就職支援イベントの計画立案と実行 ■ キャリア教育を主眼とした30名~100名を対象とした授業講師 ■ 新卒採用求人の開拓(年間50社程度) ■ 産学連携事業の企業対応と計画立案対応(年間50社程度) ■ 中小企業の人事担当者と面談し、採用計画の立案対応
私の目に映る『今』の学生

教員として常に
『今目の前にいる学生を第1に考える』
を心がけて接している
この数年、彼ら学生から顕著に感じていることがある
『圧倒的な孤独』
仲間・友の存在がないわけではない
本音や未来への希望を対面で語り合える
存在がいない
不確かなモノに支配されているように思う
『今』の学生=就活生が私に示した自己概念
- 学んだことを活かしたい・活かさなければならない ⇒ けれども活かし方がわかからない
- 失敗をしたくない ⇒ 不採用通知は人格否定と直結している
- 目指している業種・職種にしか興味がない ⇒ 視野を広げることへの不安
私のキャリア理論の活かし方
社会的学習理論という枠組みに存在する、クルンボルツ・レヴィン・ミッチェルが提唱した『プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)』を理解し、今の就活学生たちに響く言葉・伝え方で示していくことは必要なことだと考えられます。
実際に先に記した、就活相談で示される彼ら・彼女らの自己概念①や②においては、以下のような図を用いながら説明するようにしています。
対面の際には、白紙を用意し話をしながら、事例を話しながら下記の図に至るように。
オンライン等で授業(講座)として使用する際には、パワーポイントのアニメーションを用いながら説明しています。

偶然 は チャンス ・ チャンス は 偶然
私がキャリアコンサルタントとして、学生に接する際に自分に強く言い聞かせていることがあります。
- キャリアコンサルタント資格を得るために得た知識をすべて用いようとすることは自己満足と戒める
- 学生=就活生はキャリア理論の名称や、キャリア理論の提唱者を求めているわけではない
- 忠実な説明に酔いしれず、本質を『伝える』ことを忘れない
『プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)』 を忠実に学生=就活生に示すのであれば、偶然の出来事を捉える5つのスキルまで確実に示すことが求められる。【好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心】
しかし
あえて私は5つのスキルには触れずに、【偶然はチャンス ・ チャンスは偶然】という、この『プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)』の示す、予期せぬ出来事や出会いが人生を形作っていることを、学生=就活生それぞれの過去と向き合いながら事例を紐解き示し、あるいは学生=就活生自身が予期せぬ出来事と出会いにより【今】があることを認識できるように努めています。
『今の』新卒生への支援に欠かせないこと
オンラインでの学校生活を余儀なくされ、また日常生活において情報収集の大半とコミュニケーションをSNS に依存している中で【圧倒的な孤独】に苦しんでいる学生は多い。あるいは、自身がどう生きていくべきなのか を考える【就活】に直面して時に初めてこの【圧倒的な孤独】に気づかされる事も少なくない。 不確かなモノ=どうなるかわからない未来 に支配され、過去と現在を見失ってしまいそうに戸惑う人を目の前 にした時に、キャリアコンサルタントは何を考え、どのように接する必要があるのだろうか。 キャリアコンサルタント資格を得るために習得した知識をどのように活かしていくのか、どのような活かし方、 伝え方が相談者の心に届き、本質的な気づきに繋がるのかを考え抜かねばならない。 私はプランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)に基づいて【偶然はチャンス・チャンスは偶然】 と学生=就活生に示すことで、どんな時代においても『可能性を広げるのは常に自分の意識次第である』という ことを伝えることが、今求められていることと感じてならない。

